母子家庭現在進行形

DVモラハラ夫の元から幼児を連れて離婚。実家にほぼ頼らず、養育費と児童関係の手当と自分の給料で何とか暮らしてます。

母子家庭の母が入院するとどうなるか?

ご無沙汰しております。

 

なかなかPCに向かえないことが多くて、はてなからだいぶ離れてしまいました。今回久しぶりにブログを上げてみることにします。

 

実は、先日まで病気で入院しておりました。病名は肺塞栓症といって、一般的にはエコノミークラス症候群との呼び方で有名だと思います。

www.ncvc.go.jp

 

発症から入院までの経過をたどると以下の通りです。

  1. 職場の昼休みで外食中、左胸にキュッと詰まったような感覚があり、急に全速力で走ったように胸が苦しくなる。
  2. 職場に帰所後、大量に水分を摂取して苦しさが収まる。その後、終業時間まで仕事。
  3. 退社後、駅までの道を歩く途中に再び左胸に何かがキュッと詰まったような感覚になり、再び全速力で走ったような胸の苦しさに襲われる。少し歩くだけでも息切れし、ゆっくり歩いても何度も座り込んでしまう。
  4. 苦しさが収まらないまま、少し休んでは歩き、途中お茶を買って水分補給し、何とか駅までたどり着く。
  5. 始発駅だったので、発車前の最後尾車両で乗務員室のドアをつかんでしゃがみ込んでいたら、車掌さんに促されて駅の救護室へ。そこで1時間ほど休む。保育園にお迎えが遅れるとの電話を入れる。
  6. 苦しさが収まらないまま12分ほど乗車して、乗り換え駅へ。乗り換え先のホームに向かうため階段を上ると、少し頭が真っ白に。何とか立っていたものの、やはり苦しくなりホームにへたり込む。
  7. 他の乗客の方がホームにいた駅員さんを呼んでくださり、駅員さんの説得もあって救急車を呼ぶことに。
  8. 駅の救護室に運ばれ、そこから救急搬送されて乗り換え駅近くの病院へ。救急車中で保育園に電話したり、普段ほどんど付き合いのない親戚に電話したりする。
  9. 救急外来に運ばれ、病状の説明や服薬の有無等を説明し、レントゲンや造影CTの結果、肺塞栓症と診断され、そのまま集中治療室へ。病院の電話を借りて、保育園には親族が誰も迎えに行けないため児童養護施設での一時預かりを依頼し、職場に救急搬送されて入院したことを連絡。遠方の実家からも連絡が入る。
  10. 2日ほど集中治療室で治療を受け、その後一般病棟に移り、点滴の効果で徐々に状態が良くなったため合計2週間ほどで退院。
入院直後

私は実家が遠く、実の母親がすでに他界して、父親も障害持ち、兄弟も遠方で容易には頼れず、親戚も深い付き合いをしている人はいませんでしたので、とにかく子どものことが心配でした。児童相談所の方から連絡が入り、子どもが元気にしていることは教えてもらいましたが、子どもと離れて一晩過ごすのは初めてだったので、自分の病状と相まってとても不安でした。

 

また、もう少し時間がたっていたらそのまま死んでいたということを知って、全身が震えました。乗り換え駅であのまま電車に乗っていたら車中で死んでいたかもしれません。

 

治療によって当初の息苦しさはだいぶ改善しましたが、どうしてこうなってしまったのかという後悔も大きくて、ベッドの上で泣きました。私の場合、肥満だったこと、PMSの改善のために低用量ピルを服用していたことなど、血栓ができやすい素因があり、おそらくデスクワークで同じ姿勢を長時間とり続けるなどの理由により血栓ができて、結果それが肺の動脈に詰まってしまったのですが、日ごろの不摂生やリスクは認識しつつもピルを飲んでいたことなどへの後悔が非常に大きかったです。

 

入院して感じたこと

遠くの親戚より近くの他人で、保育園やママ友、職場の方にかなり助けられました。ママ友の中には我が子が児童養護施設の一時預かりにいることを知って、頼ってくれれば自分が世話したのにと言ってくれた人もいて、違う意味で泣きました。また職場の上司が非常に心配してくださり、非正規で長期間休むことにより解雇になってもおかしくない中で私の体のことを一番に心配してくれたことがとてもありがたかったです。

 

また、強制的に様々な役割から隔離されたことで、今まて後回しにしていた自分のことを大事に出来たのはよかったです。時間がたっぷりあったので、ずっと聞いていなかった音楽を集中して聴けたのがかなりストレス解消になりました。

 

費用面とか生活面とか

入院費用については、住んでいる地域のひとり親医療費助成を受けているので、保険診療部分は無料、保険診療が効かない食事代やテレビ利用料といった部分だけの負担になりました。よって実際の支払いは約2万円です。

 

ひとり親医療費助成が出るとしても、いくらかの費用が出ることは予想していましたが、先月に臨時の賞与が出ていたこと、また児童扶養手当の振込月だったこともあってあまり費用面での心配はしていませんでした。

 

私は勤務時間が短く社会保険の加入要件を満たさないことにより、傷病手当金は受けられないのですが、全国生協連の共済(県民共済とか都民共済といった名称の共済)に入っていたので、審査が通れば入院期間中の休業補償に近い金額が出そうです。

 

入院中の着替え等ですが、着の身着のままで入院し、着替えなどを持って来てくれる人もいませんので、そのまま病院のレンタルサービスや有料のアメニティセットを利用しました。わざわざ買うよりも無駄にならず、治療に集中できるので良かったです。また、病院に確認したところ、着払いでなく、大型でなく、頻度が少ないの3点を満たせばネット通販利用OKとのことだったので、病院の売店で買えないけれど必要なものをネットで頼みました。

 

数々の偶然

倒れた時に持参していた荷物に、水筒・タブレット・携帯・ポケットwifiBluetoothイヤホン・エコバッグが入っていたのは助かりました。またはいていた靴がペタンコ靴だったのでスリッパも不要でした。

 

特に通信機器は、職場から自分のデスクに常備していた充電器を送ってもらったため、入院中の充電には全く困らず、入院前とほぼ同じような環境で過ごせたのは幸いでした。(入院中でも音を出さなければタブレットや携帯の通信は使用可能な病院でした。PCは個室のみ)

 

私の職場はチャットワークで仕事の内容をやり取りしていて、職場とのやり取りも容易であり、また現在の仕事の状況がわかりやすくて復帰へのイメージがつかみやすかったです。

www.chatwork.com

 

友人たちとの連絡もSNSで取れたのも孤独感を感じずに済んでよかったです。

 

また、水筒はベットの頭を少し上げた状態で飲んだりすることが出来るので良かったです。食事のたびにお茶を入れてもらうんですが、その時にもすぐに飲み切らなくてもよいので助かりました。

 

子どものこと

入院中は全く会うことが出来ませんでした。時々児童相談所の方が連絡を入れてくれて元気にしていることを伝えてくれましたが、どこにいるかは一切教えてもらえませんでした。また、預かって貰っている間は費用等の負担も一切なく、手続きも簡素なものでした。

 

退院してから子どもの様子が心配でしたが、若干の赤ちゃん返りは見られるものの、徐々にいつもの生活を取り戻しているようです。

 

これからのこと

しばらくは無理がきかないので、行政の生活支援サービスをあたってみましたが、私の利用条件に合致しませんでした。もうすぐ職場に復帰しますが、今後は保育園に保育時間を増やしてもらったり、宅配等のサービスを利用して可能な限り無理をしないようにしつつ、体調と生活習慣を改善していく予定です。

 

もう入院をするつもりはありませんが、何かあっても意外に何とかなるもんだというのが今回の一番の収穫でした。こうして生かされたことには何かしらの意味があると思っているので、これからも子どもと二人で幸せに向って突き進もうと思います。